with Nikon D800E
手頃な標準ズームレンズ、Ai AF Zoom Nikkor 28-70mm F3.5-4.5D。 特段の大口径でもなく、ズームのカバー域もあまり大きくないのですが、 このレンズの素晴らしいところは、何と言っても、その軽さとコンパクトさ。 それでいて、描写もそれほど悪くなく、例えば山登りなどには、 かなり重宝するレンズなのではないでしょうか。 登山やハイキングで何を撮影したいかにもよりますが、 私の場合、遠めの望遠域を使う機会は意外と少ないので、 70mmより望遠側がないというデメリットは、何とか諦めもつきます。 逆に、24mmまでの広角があれば…と思うことは、しばしばですが…。 それでも、マニュアル単焦点レンズ並みのコンパクトさが嬉しくて、 例えば、ちょっとした記念写真が欲しい小旅行でも、 度々持ち出しています。
描写については、曇りの日や日陰など、光の条件が悪い場合、若干、臨場感という点では微妙に感じることもありましたが、 現像処理でいろいろ遊べますし、これからもじっくりと使い混んでいけば、 このレンズならではの「雰囲気」が出せるようなこともありそうな。 なんとなく、そんな予感がしています。
◆ 広角端(28mm)
沸きたつ夏雲が太陽を隠し、笹原が陰ったタイミングで撮影したものです。 本当は太陽が照った状態で撮影したかったのですが、準備に手間取ってしまい、 少し遅れてしまいました。 後から画像を見ると、手前付近の風景でピントが外れており、 パンフォーカスのためには、もう少し絞った方が良かったと反省するところです。
今回の現像処理は、シャドウ、明瞭度(シャープネス)、コントラストの調整と、 レベル補正を行っています。 雲の白と笹原では輝度差があり、元の画像では笹原がかなり暗いのですが、補正で何とか復活しました。 晴れていた夏の高原に、あっという間に灰色の雲が。 どうやら、一雨来そうです。
↓ サンプルはクリックで拡大します。(原寸:1200×801ピクセル)
▲ 28mm, 1/1000sec, f/8.0, -0.33Ev, WB:晴天, ISO_200
◆ 望遠端(70mm)
秋の山頂から、中望遠で、対岸の山並みが描くスカイラインを狙いました。 ほぼ真横~半逆光の光が当たる、晴天の条件下。 少し周辺減光があるようですが、しようと思えば補正もできますし、好みの問題のような気がします。 細かい木々の表情も含め、長閑な秋晴れの雰囲気を、よく伝えてくれているようです。
今回の現像処理では、若干のレベル補正を行っています。 傾きを増す太陽、染まりかけの紅葉…。 秋がまた1日、深まっていきます。
↓ サンプルはクリックで拡大します。(原寸:1200×801ピクセル)
▲ 70mm, 1/400sec, f/8.0, -0.33Ev, WB:晴天, ISO_125
◆ この組み合わせで撮影したその他の写真(風景Clipへのリンク)