with Nikon D700
開放値F3.5(広角端)の、オートフォーカス直進型ズームレンズです。 フィルムカメラ時代からの付き合いもあって、 売却等する気にはなかなかならないのですが、 単焦点レンズを主に使用する昨今では、 見た目の割にかなり重いこともあって、ほとんど持ち出すことがなくなってしまいました。
一般に、大口径になればなるほど、 クリアで臨場感のある画像が得られるような感覚がありますが、 逆に、その分「写真らしさ」…レトロチックに「寫眞らしさ」と書いた方が しっくりきそうですが…が失われてしまうような気がします。 このレンズで撮影した写真も、どことなくしっとりとした印象で、 場面を選んでレンズの味を活かせば、 心象風景をうまく表現してくれるのかもしれません。
自分なりにその理由を考えてみると、これは個体差もあるのかもしれませんが、 ピントがどことなく柔らかい感じがし、キリッとした印象にあまりならないことがあります。 一方、ぼけ味はかなり自然な方で、単焦点レンズには及びませんが、 ズームレンズにありがちな、妙にカリカリした印象も少ないように思われました。 なお、D200で撮影した時の方が、もう少しクリアな画像が得られていたような気もするので、 ひょっとしたら、D700の素子との相性の問題なのかもしれません。
下の2枚の写真は、リサイズとロゴ入れ以外、ソフト上での修正は行っていません。 いずれも秋緑色の対象物ですが、上は曇天下、下は半逆光条件下での撮影です。 下の写真では、やや手前気味にピントを合わせていますが、 背景の軽いぼけ味は柔らかく、 記憶したかった雰囲気を快く写し込めてくれました。
↓ サンプルはクリックで拡大します。(原寸:800×532ピクセル)
▲ 35mm, 1/40sec, f/8.0, -0.67Ev, WB:カスタマイズ, ISO_500
▲ 135mm, 1/80sec, f/5.6, WB:カスタマイズ, ISO_320
◆ この組み合わせで撮影したその他の写真(風景Clipへのリンク)